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図書館で借りた絵本が200冊に
息子が2歳になった時から、図書館を利用するようになりました。
それから約1年半。
先日、絵本ノートに記してきた絵本の記録が200冊になりました。
たくさんの絵本を頑張って読もうという気はありません。
好きな絵本、なんだろうこれって興味をもった絵本、そんな絵本たちを気軽に図書館で借りていたら、気づいたら200冊でした。
絵本ノートと言っても、図書館で借りた絵本の名前と息子のおきにいり度を星5つでメモしているだけです。
けれど、見返してみると、こんな絵本も読んだなぁ〜と当時の息子の様子を思い出したりできる大切なノートになっています。
小さい頃から、乗り物が大好きな息子は、絵本も乗り物の出てくる絵本に夢中で、図書館で借りてくる絵本のほとんどが乗り物絵本という時期もありました。
3歳半になり、だんだんと絵本の内容も多様なものになって、少し長い物語もわかるようになってきました。
先日は、1冊の絵本を自分で物語を作って私に読んでくれたり。
そんな息子の記念すべき200冊目の絵本は、図書館で選んだのか、ネット予約していた絵本だったか?どうしてこの絵本を借りたのか覚えていないのですが、『あえたらいいな』という絵本でした。
なんと、この絵本を読んで息子が泣いたんです・・・
『あえたらいいな』
作:かさいまり ひさかたチャイルド
新しい街に引っ越してきたクマくん。
お友達ができるといいなぁと思って、公園に行きます。
けれど、公園で遊んでいる子どもたちに声をかけることができません。
ふとみると、雪だるまがあります。
「お友だちを作ってあげるよ」とクマくんは、隣に雪だるまをもう一つ作ってあげます。
次の日、公園に行くと、雪だるまがまた1つ増えていました。
こうして、クマくんはまだ会ってはいない誰かと毎日雪だるまのお友だちを作って行きます。
ある日、楽しみに公園に行くと、雪が溶けてゆきだるまも溶けてしまっていました。
悲しくて、とぼとぼ歩くクマくんの横を同じく、しょんぼりとした様子で歩いているもう一人のクマくんとすれ違います。
「もしかして・・・」
ちょっと臆病なクマくん。
「お友達ができたらいいな」の気持ちに、優しく物語がすすんでいきます。
この絵本を読んだ3歳半の息子は、雪だるまが溶けてしまっていた時の悲しいクマくんの表情を見て、「僕も悲しいお顔になってしまうよ」と言って、急に泣き出しました。
え??とびっくりした私。
子どもって、なんて敏感で繊細で、優しいのだろう。
しばらく抱っこして、「大丈夫、クマくんまた雪が降って、お友達と雪だるまさん作ってるよ」と最後のページを見せました。
ちょっぴり臆病な息子は、自分の体験とどこか重なるものがあったのかもしれません。
保育園で、お兄ちゃんたちが園庭で遊んでいるのを遠くから笑いながらじっと見ていることがありました。
お友達に、自分が作ったレゴを壊されて泣いてしまう日もありました。
子どもは、毎日小さな心でいっぱいいろんな経験をしているのだと思います。
「お友だちができたらいいな」
息子にも保育園で一緒にギャーギャー走り回って遊ぶ仲良しのお友だちがいます。
時々、けんかしたり、いたずらして先生に怒られながら。
最近は保育園に行くのを楽しみしているようで、「今日は何して遊ぶかな?」と朝家を出ます。
本当に頑張っている息子。
クマさんの気持ちが伝わってきて涙を流した優しい息子を愛おしく感じた200冊目の絵本でした。
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