強い刺激と深い刺激

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動画をみるのをやめました。

3歳になる息子は、夜の歯磨きをしたご褒美に、好きな動画を1本見るということが習慣になってしまっていたのですが、それをやめることにしました。

その理由は、テレビや動画の刺激について思うところがあるからです。

けれど、やめるまで随分と時間がかかったし、毎晩子どもも「みたい!!」と怒って大変でした。

動画って嗜癖みたいになるんだなぁって思いました。

 

テレビや動画の強い刺激

一時期保育園に行くことを嫌がったことがあります。

あれこれ親なりに考えて、保育園がイヤな理由をゆっくり聞いてみると、保育園で見るアンパンマンのあるシリーズのお話が怖くて見たくないのだと話してくれました。

 

アンパンマンを怖がった頃、「幽霊列車」という話を見てからしばらくの間、大好きなトーマスもテレビも怖くて見ない時期がありました。

大人からしたら、「え?そんなことで?」って思うことかもしれません。

でも、当時の息子にとったら、おばけや幽霊、悪者は、何か特別な意味をもっていてとっても怖い存在として、息子の心に映ったのではないかと思うのです。

 

我が家は、朝の登園準備の時に30分間NHK教育を見るのと、日曜夕方のトーマスくらいで、他の時間はほぼテレビを見ません。

もちろん、子どもはテレビが大好きです。

 

でもそれは、

好きというよりも、その刺激の強さに吸い付けられるようにして受動的に見聞きしてその場を離れられなくなるという感じがします。

その分、自分でその世界に入っていくことをコントロールできないので、自分が苦手なものが出てきても拒絶することがしにくく、いつの間にか強烈な怖さだけが残ってしまうのではないかと思うのです。

そんなテレビや動画のような強い刺激が今の生活には溢れています。

 

 過去記事で、同じように電動おもちゃについて書いたことがあります。

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絵本の刺激と時間

私は絵本のことばと絵本に流れる時間が好きです。

絵本のことばは「うた」、絵本の絵は「表情」のようと以前書いたことがあります。

絵本って、言葉になる前の「感じ」というか、そんなイメージや感覚の世界に近いことばのような気がします。

絵本の言葉は「詩」だなぁって思います。

そして、絵本を読むというのは、絵と言葉の「間」に広がる世界を読み手各々の心を使って読んでいるのではないかと思うのです。

 

そんな絵本が私たちに発している刺激は、テレビや動画に比べると決して強い刺激ではありません。

けれど、何冊か一緒に絵本を読んで確かに何かを感じ取ってくれたと思うことがありました。

毎日の暮らしの中で、絵本で読んだ物やことがあると、息子はちゃんと覚えていて教えてくれたり、遊びの中に取り入れていたりします。

 

絵本の刺激は、深い刺激なのではないかと思います。

一方的に与えられるのではなく、自分の心を使って能動的にその世界に関わっていくことができる刺激。

ゆっくりの時間をかけて、心にその子のペースで届いていく刺激

 

嫌いなものがあったり、苦手なものが出てきたら、自分の手でそのページをめくる速度を調整できます。

TVは見てみないとどんな話かわからないけれど、新しい絵本は、ペラペラめくって興味がなければ、その本を選ばないこともできます。

 

そんなこんなで、絵本が好き、子どもと一緒に絵本を読む時間が好きなのです。

もちろん、TVがダメというのではないし、とっても面白いTVや子どもに見せたいなぁと思う番組もあります。

ただ、TVの前で過ごす時間って、あっという間で、子どもと関わることなく受動的に流れていくので、今の自分はTVをみる時間よりも子どもと一緒に何かして遊んだり、本を読むことにその時間を使いたいなぁと思っています。

 

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