絵本のことば
今日もおすすめ絵本の紹介をしたいと思います。
絵本のことば
たいていの絵本は、絵と文からなっています。
絵が絵本の表情のようなものだとしたら、文は声でしょうか。
声って一人ひとり違っているように、絵本の文もさまざまです。
以前の記事では、絵本お言葉は詩だって書いたこともありました。
詩のように、行間を読んだり音楽のように楽しんだりすることもできます。
それが小説や物語と違って、絵本のよさの一つかなぁと思ったりします。
今日は、ジョン・クラッセンという作者の絵本を紹介したいと思います。
その言葉が長谷川義史さんによって、こってこての関西弁で訳されているのですが、絵の感じとあいまって、どこかシュールな感じで面白い絵本たちです。
みつけてん
こちらは、2匹のカメがでてきます。
「ふたりでぼうしみつけてん」
ある日、2人連れのカメが帽子をみつけました。
気になるカメたちは、順番に帽子をかぶってみます。
「かっこええで」
でも、2匹に帽子1つ・・・、どうしよう。
ということで、「みつけんかったことにしよ」となりました。
そして、夕方になり夜が来て、2人が眠るのですが・・・。
「どんなゆめみてるんや」
「ぼくなぁ ゆめのなかで ぼうしかぶってんねん。かっこええで。ほんでな、となりにきみもいててな いっしょに ぼうし かぶってるねんで。かっこええで」
何だか不思議な物語と落ち着いたモノトーンの絵が独特の雰囲気です。
そこにとぼけた感じの関西弁が妙にマッチしています。
4歳の息子も気に入ったのか、寝るときに2匹のカメごっこをして
「そろそろねよか〜」
「ふたりでねよか、いっしょにねよか」
といいながら布団に入っていました。
どこいったん
こちらは、クマです。
一匹のクマが赤い帽子を落として探しています。
道で出会ったいろんな動物たちに「ぼくのぼうしどこいったん?」と聞いていきます。
みんな知らないと答えるのですが、一匹何だかあやしい感じの動物が。
クマは気づかずに通り過ぎていきます。
そして、帽子が見つからずに悲しんでいるとシカにどんな帽子だったか聞かれます。
赤くて三角の・・・「あ、さっき!」と気づいて逆戻りすると。
うさぎから帽子を取り戻したはずなのですが、そこにいるのはリス?
それってもしかして、クマが・・・??
こちらの作品も、うまく表現できないのですが不思議感が残るの絵本です。
ちがうねん
こちらは以前に借りたので、絵本のページの写真がありません。
2匹のさかなが主人公です。
おおきな魚の帽子をちいさな魚がちょっとかぶってみました。
大きな魚にみつからないように逃げていくのですが・・・。
小さなお魚は一体どうなってしまったのでしょうか?!
最後のシーンは何とも書かれていないのですが、先程の『どこいったん』と同じような感じで、想像するとゾクッとする終わり方なんです。
3冊ともに結末が明確にかかれていない絵本なので、想像をしながら読んでいく感じです。
当時3歳の息子には、結末の様子を想像で補って読むことは難しそうでした。
おまけ
今日は、関西弁の絵本の紹介でした。
訳の仕方によって、海外の絵本はずいぶん印象が変わります。
有名な『おおきな木』という絵本。
村上春樹さんの訳と昔の訳ではちょっと雰囲気が違います。
私はどちらかというと昔の訳が好きです。
また、後日の記事にしてみようかなぁと思います。
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