かこさとしさんが亡くなられました。
(画像:2006年MOE10月号から)
大好きな絵本作家、かこさとしさんが先日お亡くなりになりました。
92歳だったそうです。
「だるまちゃん」シリーズなどユーモラスな作風で知られる絵本作家のかこさとしさんが、今月2日、慢性腎不全のため神奈川県藤沢市の自宅で亡くなりました。92歳でした。
このブログでも、かこさとしさんの絵本は何冊も紹介してきました。
昨年、新刊を3冊も出されていたかこさとしさん。
最後まで自分が伝えたいことを描き続けられたそのパワーに脱帽です。
大好きなかこさとしさんの絵本。
先日、息子と一緒に読んだ絵本の記録を見返してみて、これまでに読んだかこさとしさんの絵本をピックアップしてみました。
そしたら、全部で12冊もありました。
ということで、今日は息子と読んだおすすめのかこさとしさんの絵本を一挙に紹介したいと思います。
過去にも記事にしたことがあるので、重なっている絵本が多いですがご了承ください。
1.だるまちゃんとてんぐちゃん
有名な絵本。
だるまちゃんは、大好きなてんぐちゃんのもっている帽子やうちわ、下駄に長い鼻まで、自分も同じものがほしいなぁ〜って思います。
この絵本の楽しさの一つは、たくさんのアイテムがずらりと並んでいるシーン。
だるまちゃんは、家にあるものを上手く利用して、てんぐちゃんそくっりになっていきます。
最後には2人で仲良くおそろいの格好になって・・・ワクワク楽しいお話です。
2.からすのぱんやさん
子どもたちがおやつに食べていた失敗作のパンを味見した他のカラスの子どもたちが「おいしい!」ってことになって、パン屋さんにパンを買いにくることになりました。
そこで出て来るのが、有名なあの「かわった形のおいしいパンをどっさりたくさんつくりました」のページです!!
絵本の一面に思わず声をあげてしまいそうな楽しい形をしたパンたちがたくさん出てきます。
かこさとしさんの絵本で私が一番大好きな絵本です。
こんなパン屋さんがあったら私も子どもと一緒に行ってみたいなぁ。
3.出発進行!里山トロッコ列車
かこさとしさんらしく、トロッコ列車に関する詳細な説明や解説が盛り込まれています。
蒸気機関車大好きの息子は図書館で借りた当時、何度も読んでいました。
今は見ることも少なくなった田舎の里山の風景ものどかで美しいです。
この絵本は、かこさとしさんが90歳を超えて書き下ろされた絵本。
そういえば、絵柄が昔の作品よりも柔らかいような気がします。
4.とこちゃんはどこ
赤い帽子に青いズボンのとこちゃん。
お母さんとデパートに行ったり、お父さんと動物園に行ったり、おばあちゃんとお祭りに出かけたり。
その度に、トコトコとことこ一人でどこかへ行ってしまいます。
元祖ウォーリーを探せみたいな絵本です。
小さく描きこまれたデパートや海水浴場などのシーンは、大人でもちょっと探すのがむずかしいくらい。
とこちゃんのお父さんとお母さん、めっちゃくちゃ大変だろうなぁ・・・。
5.ゆきのひ
田舎の村に雪の季節がやってきました。
昔の時代の冬の光景が拡がります。
雪が降り始めると雪囲いをしたり準備を始め、だんだんと雪が深くなり、子どもたちがかまくらを作って遊んだり、雪どけをしたり。
最後は、吹雪になって汽車も電気も止まってしまいます。
私の年代でも見たことのない風物詩のようなものがたくさん出てきて、勉強になります。
6.だるまちゃんとうさぎちゃん
雪遊びの絵本。
だるまちゃんたちが雪だるまを作って遊んでいると、雪玉がコロコロころげて、うさぎちゃんたちのところへ行きます。
雪だるまをしらないうさぎちゃんたちに、雪遊びを教えてあげるだるまちゃん。
家に帰ると、温かい部屋の中でだるまちゃんやうさぎちゃんの形をしたリンゴをお母さんがむいてくれます。
このだるまちゃんの形のリンゴがかわいい!
やさしい冬のひとときを感じさせる冬の遊び絵本です。
7.はははのはなし
歯のお話。
どうして歯磨きをしないといけないのか、どうやって虫歯になるのかということをかこさとしさんらしく、科学的に丁寧にわかりやすく解説した絵本です。
虫歯になった子どもの痛そうな顔や、弱々しい人たちの姿に、虫歯になりたくない!って思う絵本です。
子どもに歯磨きの大切さを教えたいときに、一緒に読みたい絵本。
これを読んで、息子はご飯ももりもり食べることが丈夫な歯をつくるために大事だってことを覚えてくれました。
8.れんこんだんめんだいこんざんねん
ちょっとマニアックな、いろんなものの断面の絵本。
そう、断面です。
野菜や食べ物が入った器、建物なんかが縦横ななめに切られて描かれています。
苦手だった数学の授業を思い出す感じ・・・。
大人でも難しい内容ですが、子どもは普通に楽しんで「これなんだろうな?」って興味深々で読んでいます。
こうやって楽しむことから、科学や数学の世界に興味をもってくれたらいいなぁ。
9.かわ
山の中から出てきた雨水が、だんだんと大きな流れになって、田舎の村から街へ、工場地帯へと徐々に河口に向かっていく様子が描かれています。
ページごとに、少しずつ変わっていく風景。
こちらも勉強になる絵本です。
風景を俯瞰する感じで、小さく丁寧に描きこまれた絵を見ていくのが楽しくて、
3歳の息子も熱中して読んでいました。
現代版で、一面におおきな地図のように広げて読める絵本になって登場しているようです。
10.どろぼうがっこう
どろぼうの生徒たちが通うどろぼう学校。
先生は、夜中に皆を集めて、どろぼうの遠足にでかけます。
たどり着いたのは、街中で一番大きなお屋敷。
みんなで中に忍び込み、カギのかかった一番置くの大きな部屋に入ると・・・。
何だか不思議なお話で、絵もちょっと独特で、子どもは最初は引きぎみでしたが、何度も繰り返して読んでいました。
どろぼうがっこうの「うんどうかい」「だつごく」というシリーズ本が出ています。
11.むしばミュータンスのぼうけん
こちらも息子が大好きで、図書館で借りてから自宅用に購入した絵本です。
虫歯ミュータンスは、良い子のみんなが虫歯になるように誘いかけます。
「歯をみがかないでくれよ〜!」
そんな意外が声掛けに、子どもも興味津々です。
かこさとしさんの描く虫歯の絵は、なんでこんなに痛そうなんだろう・・・。
逆説的に歯を磨きたくなる不思議な絵本。
12.あかいありのえんそく
今日は、小さな蟻たちの遠足です。
楽しいはずの遠足は、ムカデが出てきたり、いろんなハプニングが次々と起きて大変です。
蟻たちが力を合わせてピンチを乗り越えていく様子にドキドキです。
かこさとしさんらしい、ちいさな生き物たちの表情が楽しい絵本です。
13.おたまじゃくしの101ちゃん
こちらも小さな生き物たちが主人公の絵本。
おたまじゃくしのきょうだいが、池の中を泳いでお散歩。
途中で1匹のおたまじゃくしが迷子になってしまいまいます。
迷子の子どもを助けに行ったお母さんが、怖いザリガニやタガメたちに捕まってしまいました!
さて、どうなってしまうのでしょうか。
細かく描かれたおたまじゃくしたち、一匹ずつ性格が違うんだろうなぁと思わずずっと絵本をみていたくなるかわいさです。
いかがでしたか?
他にもかこさとしさんの体の絵本や科学絵本は全部読んでみたいなぁと思うくらい魅力的な絵本ばかりです。
新作の3作も近々図書館で借りてみたいと思います。
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