近くの公園や街路樹の葉っぱが、少しずつ色づいてきています。
自宅の近くに大学があり、その構内にたくさんの銀杏の木があります。
たくさんの黄色い実が道に落ちる季節になりました。
自分が小さい頃、住んでいたのが田舎だったので、季節ごとに色々や野草や木の実を取ってきて、祖母や母親が一緒に調理をして食べさせてくれました。
そういう思い出って、大人になった今もずっと覚えています。
何か、季節ごとに自分の心にしんみりと湧き起こってくる懐かしさや温かい思い出。
そんななんでもない毎日の、なんでもない一コマが、子どもの頃から積み重なって残り、どこか心の底の方で私を守り、支えてくれている気がします。
銀杏を見て、なんだか私も自分で銀杏を取ってきて食べてみたくなりました。
そこで・・・
小さい頃に、祖母としていた銀杏の自宅での処理方法紹介したいと思います。
自分で銀杏を処理して、食べる方法
- 準備するもの
・軍手
・ビニール袋
・バケツ
・汚れてもよい靴
・金づち
・茶封筒
・電子レンジ
- 処理方法
*作業は、かなり臭いのでお気をつけ下さい。
①銀杏を拾い集めてくる。
銀杏の実、臭いもきついですし、黄色い実を直接触ると手が荒れてしまうので注意。必ず手袋か、火箸を使って拾って下さい。
グチュグチュと熟した銀杏の方が、見た目汚いですが後の処理が楽です。
②果肉を取って、種を出す。
黄色い実の中に、種があり、その種の中にいつもの見慣れた黄緑色の実が入っています。
最初に、種の周りの果肉の部分を取り除きます。熟している実は、地面の上に実を置き、足で果肉を削ぎ落とすような感じで大まかに取り除いた後に、バケツの中で水につけながら果肉を洗い落とす。(この時もゴム手袋を忘れずに)
いらない靴か、長靴のようにすぐに洗えるものがよいです。
実がまだ堅めで果肉が取れにくいときは、実を土の中に数日埋めておいてください。そして、数日後に掘り返すと周りの果肉は腐ってきていて取れやすくなりますよ。
③乾かす
種の表面が乾くまで、日陰で干します。(半日〜1日)
④種の殻を取る
種をダインボール紙や不要な紙の上にのせ、金づちで叩いて種にヒビを入れます。
手を叩かないようにゆっくりと作業してください。あまり強く叩くと中の実が潰れるので、周りの殻が割れる程度の力加減で。
⑤ヒビの入った種を茶封筒に入れて、電子レンジで1〜2分加熱。
余熱がとれたら、ヒビの入った部分から種の殻を割って、中身を取り出します。
ホクホクの銀杏が食べられます。
他の調理方法
我が家では、銀杏の実を直火で炒る道具(網の蓋がついたフライパンのような物)がありました。その中に④の実を入れて、ポップコーンのように火で炙ります。
また、⑤で30秒ほど電子レンジにかけ、余熱をとった後に殻を取り除き、沸騰したお湯に塩をひとつまみと銀杏の実を入れ、3分ほど塩ゆでする方法もあります。
記事を書きながら眼に浮かぶのは、銀杏をたくさんビニール袋に入れて取ってきて、井戸水で銀杏の実を洗っている祖母の姿。
銀杏を火で炙っている時のパンパンと殻の弾ける音が聞こえてきたときのワクワク感。
そして、銀杏の殻をむき、アツアツの銀杏を口に入れた時の美味しさを今でも覚えています。
こんな思い出を自分の子どもにも作ってあげたいなぁ。