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保育園に行きたくない気持ち
子どもさんが保育園に行くことを嫌がって朝泣き出してしまったり、ぐずったりすることはありませんか?
働きながら子育てをしていると、泣く子を無理やり保育園に連れて行くのって心が痛みますよね。
子どもさんも毎日、保育園という小さな社会の中で頑張っている。
子どもが保育園へ行くのを嫌がる理由は様々です。
お友達や先生とのことで何かいやなことがあったり、保育園の中に何か怖いと感じるものや出来事があったり。
大好きなお父さん、お母さんとずっと一緒にいたくて、「一緒にいたいの!!」って泣いてしまったり。
うちの息子も保育園に行くとき、毎朝のように泣いている時期がありました。小さいころよりも、むしろ3歳過ぎて両親とバイバイするのが寂しいとはっきりと表現でいるようになってきてからの方がグズるようになっています。
そんなときに、図書館のパンフレットに
「保育園に行きたくない・・・そんな時に読んでみたい本」
というのが載っていたので、さっそく借りてみました。
今日は、その中から子どもの反応が良かった3冊をご紹介したいと思います。
『あーんあん』
保育園に到着した男の子。
「あ〜ん、あん」と泣き出してしまいます。
すると一緒にいたお友だちも皆んな大泣きしはじめました。
保育園は子供たちの涙で海になり・・・
子どもたちには尾びれが生えてきているではないですか。
最後は、そんなお魚になった子どもたちを、お母さんが釣竿を持って釣りに来てくれるんです。
淡々とした表情のお母さん。このくらいどーんと構えていられたらいいのかもしれません。
なんとも不思議なお話です。
『おしいれのぼうけん』
作:ふるはたたるひ・せばたせいいち 童心社
鉛筆画で描かれた挿絵の入った絵本です。
「保育園には怖いものが2つあります。一つは、押入れ。二つめは、ネズミおばさん。」
この2つが、お話の最後には子どもたちにとって別のものに変化しています。
最近は、押入れのない家も多いと思います。
「悪いことをしたら押入れに入れてしまうよ。」
子どもたちにとって、押入れは怖い世界に繋がるトンネルの入り口みたいなものとして体験されるのでしょうか。
先生も自分たちも、一つの出来事を通して変わっていく。見える世界も変わっていく。
子どもたちの体験している現実と想像の世界の間を行き来する押入れの冒険。
子どもは子どもの物語として、親は親の視点からこの絵本を読んで感じるところがあると思います。
保育園という場所を嫌がる子どもの中にも、こういう現実と怖い想像の世界が入り混じる体験があるのかもしれません。
『おばけかぞくのいちにち』
作・西平あかね 福音館書店
おばけかぞくのいちにち さくぴーとたろぽうのおはなし (こどものとも傑作集)
- 作者: 西平あかね
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2006/07/15
- メディア: 単行本
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可愛らしくて、ほのぼのとした西平あかねさんのおばけの絵。
人間の家族とかわいいおばけの家族の一日が並行して描かれていきます。
いつも家で使っている「早く寝ないとおばけになってしまうよ」というセリフ。
おばけのお母さんも子どもたちに「寝ないと足が生えてにんげんになってしまうよ」って言ってたり。
ちょっと笑えるおばけ家族の会話を楽しんでみてください。
おばけって、怖いけど会ってみたいような。そんな子どもたちの気持ちに応える怖くないおばけ絵本です。
子どもが絵本を読んだら、おばけさんも保育園に通ってるのかな?保育園に行ったら僕もおばけさんに会えるかな?って思えるかもしれません。
息子の反応
『あーん、あん』は、泣いている子がお魚になっていくのを不思議そうに、ちょっぴり怖そうな感じで聞いていました。
「お魚になっちゃったけど、ママが助けに来てくれたね」というと、安心したように「うん」と言って本を閉じていました。
『おしいれのぼうけん』は、3歳半のときに図書館で借りて来て、ちょっとまだお話が長すぎて息子には早いかなぁと思いました。
けれど、読み始めるとじーっと最後まで絵本に聞き入っていました。
読み終わった後、息子はねずみばあさんと蒸気機関車と赤い車ごっこというのをはじめました。
子どもって、本当に毎日保育園で冒険しているんだろうなぁと思いました。
息子は保育園のことを「先生のお家」と読んだりします。この絵本を読むと、息子にとって先生や保育園という場所がどんな場所として体験されているのかなぁと想わずには入られません。
私も、家で怒るときに、現実に押入れに入れることはないけれど、「押入れに入れてしまう」のと同じ意味の行動をしていることがあると思います。
子どもの問題にぶつかったときに、恐怖心ではなく、勇気やファンタジーの豊かさで物事を乗り越えていけるような子育てをしたいなぁと思った絵本です。
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