目次
『フレデリック』ちょっと かわった のねずみの はなし
きれいな色の世界と切り絵のような味わいのある絵。
小さなねずみさんのつぶらな瞳がなんとも可愛らしいです。
他のネズミたちが冬眠のために働いてる間、フレデリックはぼんやりしています。
他のネズミたちに聞かれて、フレデリックは答えます。
「いろをあつめているのさ」
「ことばをあつめているのさ」
・・・冬になって、食べ物も少なく寂しくなってきたネズミたち。
フレデリックは語ります。
「目をつむってごらん。・・・君たちにお日様をあげよう」
フレデリックのお話を聞いたネズミたちは、心の中に明るい色がつきはじまます。
「君って詩人じゃないか」というネズミたちの拍手にフレデリックは「そういうわけさ」とこたえます。
言葉や色、詩の世界。
目に見えないけれど、どれも大切なもの。
生きていく中で、現実的な冬眠の準備も必要だけど、それだけでは冬が乗り切れそうもないときに、言葉や色、そして詩の力が心にエネルギーをもたらしてくれる。
詩人の谷川俊太郎さんの訳された絵本です。
絵本って、まさに色と言葉の集まった詩ですよね。
この絵本を読んだ時、息子は、「このねずみさん、お目め閉じてたな。でも、石の上でみんなにお話してる時はお目め開けてたなぁ」と言ってました。
さすが子どもは着目点が違う?
普段は、眠たそうで何もしていないように見えるフレデリック。でも、いろんな色や言葉をたくさん目にして耳にしているから、自分の世界をちゃんともっていて、人にその世界を分け与えることができるフレデリック。
寝ぼけた顔して素敵な詩人のねずみさんの絵本です。
2017年のカレンダー
今年も残りわずかになってきました。
皆さんは、来年のカレンダーをもう選ばれましたか?
食事をとるテーブルから見える場所に、今年は『はらぺこあおむし』で有名なエリックカールの絵本画のカレンダーを飾っています。
3歳になる息子も、自分が知っている絵本の絵が出てくる月は絵本を持ってきて同じだと嬉しそうに教えてくれます。
少しずつ曜日の感覚がわかってきて、カレンダーの黒い日は保育園の日、赤い日はお休みと覚えています。
「ばっかり保育園(保育園ばっかりという意味)やなぁ〜」と言ってます・・・。
来年のカレンダーを無印のシンプルなものにするか迷ったのですが、息子もカレンダーに興味を持ちはじめたのもあるし、絵がある方が飾った時に楽しい気持ちになれそうなので、絵本『フレデリック』のカレンダーにしました。
1月ごとに違う絵柄で、季節に合わせたレオレオニの絵本のシーンが選ばれています。
共通点は、絵の色使いの美しさでしょうか。
どちらも透き通るような色と温かみのある色使いで、見ていて穏やかで明るい気分になります。
2017年は、この詩人のねずみさんと一緒に毎日を過ごしていきたいなと思います。
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