最近、久しぶりに買った本
この頃、図書館を利用するようになってから、本を買うことがほとんどなくなりました。
その中で、最近ブログで記事を見て、読んでみたいと思って図書館で借りた本があります。
▼私がこの本を知ったshoyoさんの記事です。
丁寧な本の紹介で、いつも興味深く読ませてもらっています。
それは、長田弘さんの『すべてきみに宛てた手紙』という本でした。
さっそく図書館に予約して、すぐに借りることができました。
その本を数ページ読んで、ゆっくりと味わいたい本だなぁと思って、思わずすぐにマーケットプレイスで中古本をポチッとしてしまいました。
本の中に、絵本について書かれた手紙がありました。
今日はそれを紹介したいと思います。
絵本の魅力
以前に私がこのブログで紹介した『森の絵本』という絵本。
その絵本の文を書かれたのが長田弘さんです。
『森の絵本』私にとって思い出のある大切な絵本の一つ。
その作者が絵本について語っていることを少し引用してみたいと思います。
絵本という本は、わたしが初めて読んだ本でした。そしてそれは、親に初めて買ってもらった本であり、初めて自分のものになった本でした。
すでに鬼籍にある遠い親を近くに思い出すことのできるのも、その絵本の思い出です。
私にとっても、きっと多くの人にとって、絵本って初めて読んだ本、初めての自分の本なのではないでしょうか。
絵本の記憶という過去記事の中で触れましたが、私にとっても絵本は実家にあった絵本棚の風景と結びついています。
何かあるとふっと出てくる懐かしい心の風景。
そこにいる両親や家族、田舎の風景。
その全てが今の自分を守り、包んでくれている。
絵本という世界のなかからしか見えてこない大切なものがあります。
絵本は、不思議な本です。
人間も、虫も、樹も、雲も、猫も、けものたちも、みんな世界をおなじくする存在であることをとても親しくおしえてくれる本が、絵本です。
絵本には、不思議なちからがあります。
絵本のなかでは、一つぶの雨滴さえ、誰にも負けないゆたかな物語をもっています。
絵本は、本当に不思議な本です。
言葉は歌、絵は表情。
そんなことを以前に記事に書いたことがあります。
いろいろなものに命があり、いろいろなものに声があり、いろいろなものに物語がある。
そんないろいろなものたちの一つとして、私もあなたもここにいる。
子どもたちの心の中では、人間も、虫も、樹も、雲も・・・きっと同じ存在。
同じだけの魅力と同じだけの力と、同じだけの可能性をもって生きている。
長田弘さんの絵本についての文章を読んで何だかワクワクしました。
なんだか嬉しくて、絵本の魅力を記事にし続けていきたいって再度思いました。
森の絵本
過去に紹介したことがある『森の絵本』について、作者の長田さんが書かれている文章も、とっても魅力的だったので引用して紹介したいと思います。
『森の絵本』の主人公は、声です。
声という「見えない」主人公にさそわれて、心の森のなかにみちびかれて、静けさにじっと耳をかたむける。
すると、きっと聴こえてきます。
いつもいつも探しもとめているものが。
ことばが。
ことばになろうとしていることばが。
あるいは、けっしてことばにならないことばが。
ことばになろうとしていることば。
けっしてことばにならないことば。
そんなことばが紡ぎ出される世界は、きっと静かなで温かい場所。
絵本の記憶・・・
心の中に、自分のことばが生まれてくる場所、そんな静かで温かい、深くて豊かな場所をつくってあげたい。
母親として絵本を読んであげたいと思う気持ちはここからくるのかもしれません。
おまけ
この記事を書いていたら、息子に「ママ〜、きて〜」と布団の中から呼ばれました。
行ってみると、
「ぼく、お団子たべたくなっちゃった。ぼく、お団子好きやねん」って
言いながら、また眠りにつきました。
家族だれも「好きやねん」なんて使いません。
なのに誰よりもこてこての関西弁を話す息子さん。
今日は、土曜日。
半日、仕事と保育園を頑張ったら、一緒にお団子を買いに行こう。
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▼過去に書いた絵本の記事から