子どもも五月病?
4月から新学期がはじまって、1ヶ月が経過しました。
最初は、ワクワクや緊張の連続です。
1ヶ月ほどして、だいたいのペースがつかめてきた頃にゴールデンウィークがやってきます。
久しぶりのお休みに身体も心もホッと一休み。
そして、また連休明けて毎日の日常が戻ってきます。
こんな時期に、五月病が多くなるようです。
<五月病>
新年度の4月には入学や就職、異動、一人暮らしなど新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称がある。(五月病-Wikipediaより)
こういう反応って、大人だけのものではありません。
子どもだって、同じだろうと思います。
4歳の息子も同じ。
新学期になって、緊張しながら毎日すごしてきてのGW突入。
毎日、両親と一緒に一日中遊んで、お出かけして、新幹線に乗って船にのって。
お誕生日でケーキも食べてプレゼントをもらって。
また遊んで。
こんなお休みが続いたら、そりゃ、ず〜〜とお休みがいいと思うに決まっています。
子どもにとってもGW明けは憂鬱なものです。
GW明け、予想通り「保育園いや!」と言い出しました。
「保育園イヤ!」は、予想していました。
きっと、毎日お父さんお母さんと一緒のお休みがいいって言うだろうと思っていました。
その気持は本当に本当に当然のことです。
こういう日々ほど、自分が働いていることを息子に申し訳なく思うことはありません。
でも、落ち込んで私が暗い表情をしていても仕方ありません。
働きながら、子どもにBESTを尽くすしかない。
私なりに、長期休み明けの子どもの登園ぐずりの対策と対応を今日は紹介したいと思います。
長期休み明けに向けて意識している対策
長めの休みの際に私なりに工夫していることがあります。
それは以下のようなことです。
1.平日と同じリズムで過ごす。
食事やお昼寝、夜寝る時間や朝起きる時間を出来る限り平日と同じままで保つ。
そうすることで、生活リズムが変わりなく休み明けの生活に移行できます。
2.イベントは連休の前の方に入れる。
調整できる日程の場合は、イベントや遠出はできるだけ休みの早い時期に行くことにします。
3.休み後半は普通の日曜日と同じように過ごす。
イベント系は休み前半に、そして休みの後半は、本当に何もない日曜日と同じようにすごします。
何も今日はないよ、ただのお休みだよ、いつもと同じだよ〜〜って呪文のように。
この3点を意識することで、子どもに楽しい時間と同時にクールダウンの時間を休み期間中につくることができるようになりました。
子どもが登園拒否したときの対応
私が心がけていることは、とにかく子どもの話を聴くことです。
簡単なこと、当然のことだと思われるでしょうが、
これってとても難しいことだなぁと思います。
子どもは、何がイヤで、どうしたらいいのか自分でもわからないから。
それを大人にわかってもらえるように話すなんて至難の業です。
そんな子どもと話すときに私が心がけているのは以下のようなことです。
お話で聞き出すときのポイント
・「保育園行くの嫌なのかぁ」とまずは、子どもがイヤだと感じていることはわかっているんだよということを伝える。
・時間をかけて、ゆっくりゆっくり話を聴く。
・聞きだそうと思っても無理。話してもいいんだなと子どもに思ってもらえることを大事にする。
保育園ごっこ
言葉で気持ちを伝えることはまだまだ苦手な子どもたち。
でも、本当に子どもって素直にまっすぐに私たちに気持ちを伝えてきてくれるんだと思った出来事がありました。
どちらも、保育園に行くのがイヤだと行ってる時期の遊びの一コマです。
<今日はカメちゃんはお休みです>
ブロックで作った家の中に、おもちゃたちが集合しています。
その中に、1匹カメちゃんだけが入っていません。
私「カメちゃんは?」
息子「カメちゃんは入らないの」
私(なんとなくブロックの家が保育園のように感じて)「かめちゃんは今日いないのか。さみしいなぁ」
息子「かめちゃんは、今日はお休みです」
私「お風邪かな、大丈夫かな?一緒に遊びたいなぁ」
息子「遊びませ〜ん」
私「そうかぁ。また来てくれたらいいなぁ」
しばらく、こんなやりとりをおもちゃを使ってしていると・・・
息子「もう治りました〜、皆のところに行こうか」
私「やったぁ、一緒に遊ぼうよ!」
<保育園に今日はママが行くんだよ>
私が手帖に書き込みをしていると、やってきて、
「僕がママのお帳面に◯してあげる」と言いながら私の手帖に◯を書きました。
息子:「ママ、◯したから今日はママが先生のお家(保育園)に行くんだよ」
私:「え〜、保育園行きたくないなぁ」
息子:「ダメ、自転車に乗って行くよ。お迎えに行くからね」
私:「はぁ〜い」
息子と一緒にお帳面の入ったカバンを持って、和室へ移動。
息子:「遊んで待ってて。じゃ、いってきます」
私:「早く迎えに来てね」
息子:「はぁい」
しばらくして、息子が和室に戻ってくる。
私:「わぁい、迎えに来てくれた!」
息子:「先生さようなら」
一緒にリビングに戻って1クールの遊びが終了。これを何クールか繰り返します。
不思議なことに、保育園に行くのがイヤだと言っている時期に、「保育園」がテーマになっているんだろうと思う遊びを子どもからすることが多いのです。
子どもの遊びと心の表現
息子は、遊びの中で自分がどんなことを感じて、どんなことを体験しているのかを私に伝えようとしてくれているんだと思います。
遊びの中で、子どもの役をする私は、子どもの代わりにこんな気持をセリフとして言います。
「保育園イヤだよ〜」
「早くお迎えに来てね」
きっと子どもが思っている気持ち。
お母さんも感じているよ、わかっているよという気持ちを込めて。
そして、息子はお母さんやお父さんの役を自分がすることで、自分が普段されていることをやってみる。
「待っててね、お迎えに来るからね」
「今日はどんなことして遊んだの?」
その中で、こういうことだと現実を受け止めようと子どもなりに頑張っているんだと思います。
こんな遊びをした後、ゆっくりと寝る前の時間なんかに子どもと話をしていると、
保育園でこんなことがあってちょっと怖いとか、ちょっとイヤなんだという話をしてくれることがあります。
1年前のお盆休み後の登園拒否の際は、息子の場合、お昼寝の前に見るアンパンマンのビデオのワンシーンが怖くてそれを見るのがイヤで保育園に行きたくないのだとわかりました。
話をする前の段階として、遊びでの表現があるという感じです。
私の経験では、保育園ごっこや家での子どもとの時間を大事に思いながら遊んでいると、子どもは気持ちを遊びの中で表現してくれ、それを受け止めているうちに次第に普段の生活に戻っていく印象があります。
一番ひどかった登園拒否の時期も、遊んだり話を聞いたりしているうちに、
朝の自転車で「今日は何して遊ぶのかな〜?楽しみだなぁ。三輪車がいいな、お砂かな?」と言いながら保育園に行ってくれる日がきました。
もし、登園拒否で悩んでいるお母さん方がこの記事を読んでくださっていたら、
お母さんの気持ちは子どもさんにきっと伝わるから大丈夫と言いたいです。
子どもは遊びで気持ちを表現してくれます。
家で遊んでいるときに、子どもさんがどんなメッセージを私たちに伝えようとしてくれているのだろう?って少しだけ想いながら一緒に遊んでみると、子どもさんたちの声を聴くことができるかもしれません。
▼一番きつかった登園拒否の時期に書いた記事です。
今日は、長文になってしまいました。
読んでくださってありがとうございました。
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