絵本ノートの絵本が300冊になりました。
息子が2歳になって利用し始めた図書館。
そこで息子と借りて一緒に読んだ絵本をノートにメモ程度にですが綴ってきました。
ただ今、息子は4歳。
ノートが2冊目に入り、先日借りた絵本が300冊目になりました。
気づいたらもうすぐ300冊目だな〜節目の絵本は何になるかな?と思いつつ。
今年になって毎月カレンダーと同じレオレオニの絵本を読んでいるのですが、
今月のカレンダーと同じ絵本を読もうと予約していた絵本がちょうど300冊目に当たりました。
なんだか嬉しい。
▼レオ・レオニのカレンダー
今月のレオレオニのカレンダー
今月のカレンダーはこちら。
有名な「スイミー」でした。
大きなクラゲが涼しそうな絵です。
私は何を隠そうクラゲが大好き。
あの力の入っていない感じ、骨無いですよ〜って弱そうに見せて人を刺すしたたかさ?
あの透明感と幻想的な美しさが好きです。
余談でした。
今日は、記念の300冊目の絵本を紹介したいと思います。
『スイミー』
レオ・レオニの絵本の中でも有名なお話だと思います。
小さなさなかのスイミー。
他のきょうだいたちは赤い色をしているのですが、スイミーだけは真っ黒。
ある日、大きな魚にスイミーのきょうだいたちが食べられてしまいます。
逃げ残ったのは、泳ぎの早いスイミーだけ。
スイミーは悲しく、寂しい気持ちで海の中を泳ぎます。
そこでたくさんの美しく初めてみるものに出会い、段々と元気を取り戻します。
そんな時に、岩陰に隠れている自分のきょうだいと同じような赤い小さな魚たちに出会います。
遊ぼうよと誘っても、大きな魚を恐れてみんなは動きません。
そこで、スイミーは考えます。
そして、みんなが一匹の魚みたいに泳げるようになったとき、スイミーは言いました。
「ぼくが、めになろう」
みんなは、朝の冷たい水の中を、昼の輝く水の中を泳ぎました。
現実への信頼感「ぼくがめになろう」
訳者の谷川俊太郎さんは、レオ・レオニとの出会いについて、「絵本作家という存在が、本質的には絵かきであると同時に詩人なのだということを私に気づかせてくれた」と書いています。
小さな主人公たちの前には、いつも広大で多彩なこの地球上の世界がひらけています。そういう現実への信頼感が、レオニのイマジネーションを豊かにしている。そこに単におとぎばなしではない、彼の作品がおとなにも楽しめる理由があると思います。(谷川俊太郎・絵本まえがきより)
「現実への信頼感」
確かに、レオ・レオニの絵本を読んでいると、いつも主人公は一人で他の大勢とは違う何かをもっています。
主人公はその違い生きることを通して、何かを見つけ出します。
違いを生きること、それはとても辛く悲観してしまうことかもしれません。
けれど、レオニの主人公たちはいつも現実への信頼感がある気がするのです。
ちゃんと自分の周りの世界を恐れずにありのままに見ること、そして素直に感動し、新しいものに心を動かして目を開いていけること。
それが私は賢さだと思います。
違うことにこだわるのではなく、違いから見えたものを素直な心で人に伝えようとする気持ちが周囲の仲間を動かしていく。
そんな世界がレオニの絵本の中にはいつも広がっている気がします。
「ぼくがめになろう」
たくさんの海の世界を見て感動したスイミーが、小さな仲間の魚たちの目となって新しい世界に仲間たちを導いていくお話に強さと賢さを感じました。
息子は、クラゲの絵に感動したようで、「これは?これは?」と何度も聴いていました。
レオニの絵本はいつも美しい。
スイミーも水彩の色合いがとてもきれいな絵本でした。
おまけ
先日、息子が保育園から持って帰ってきたアサガオの花がようやく咲きました。
何色の花が咲くかなと楽しみにしていたら、濃いピンクのお花でした。
うれしい。
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