この夏はたくさんの出来事がありました。
7月の終わりの週末に、保育の年中組になる息子のお泊まり保育がある予定でした。
が、ヘンテコな進路を進んだ台風のお陰で、年に1回のお楽しみ行事が中止になってしまいました。
夜店やゲームなどは、振替の平日に皆で楽しんだようですが、とっても残念がっていた息子。
7月は、台風の前にも私が住んでいる地域は大雨で、避難指示が出ていました。
地震もあったり、この夏はいろんなことが重なりました。
息子もきっと不安だったり、怖かったり、残念な思いをしただろうなぁと思います。
そんなことがあって、たまたま図書館で見かけた台風の絵本を借りてきました。
今日はその絵本の紹介です。
▼去年の初めてのお泊まり保育の様子
たいふうのひ
姉弟で南の島にあるおじいちゃんおばあちゃんの家に泊まりに来ている2人。
どうやら台風の影響で飛行機が飛ばず、両親が迎えに来れないようです。
夜になって段々と風が強くなります。
ものすごい風に木が揺れて、ガタガタ、ビューン。
ごおおおお〜〜〜と家が飛ばされそうなくらい。
不安な中、ずっと夜中起きて窓の外の様子をみていた2人。
気づけば朝になっていました。
明るい日差しが差しこむ窓辺、お父さんとお母さんを乗せた飛行機は夜には2人のところに到着するようです。
台風の日のドキドキや子どもたちの心細さが臨場感をもって伝わってくる絵本。
息子も、台風の日にものすごく風雨の音がして怖かったこと、絵本を通して振り返ることで、少し心穏やかに記憶に残っていくでしょうか。
▼我が家のリビングにある絵本50冊の紹介です。
子どもの心の旬と絵本の力
以前、ブログの記事の中で「絵本にも旬がある」と書いたことがあります。
絵本の旬とは、
・子どもの年齢にあった絵本
絵本は、食べ物と同じでその子の月齢や年齢にあった絵本があるのではないかと思うのです。離乳食の時期、歯で噛むのが楽しい時期、新しい物を食べたい時期、食べ盛りの時期など。
その子の今にあった絵本を選んであげられると、子どもも絵本が好きになると思うのです。
・四季やイベントにあわせた絵本
1年を通して、いろんな季節の移り変わりやイベントがあります。
その時々の旬に合わせて、絵本も一番ぴったりな時期に読むと子どもの興味も楽しさも倍増するような気がします。
・子どもが一番興味関心のあることに関する絵本
一人ひとりの子どもさんにとって、今一番好きなこと、夢中になっているものなどの「旬」ってありますよね。
その旬に合わせた絵本選びをすると、子どもも絵本が大好きになったりします。
いろんな絵本の「旬」があるのではないかと思っています。
そして、今回紹介した『たいふうのひ』を読んで、もう一つの旬があるなぁと思いました。
それは、その子の心にとっての「旬」でリアルな体験ということ。
台風や大雨などで息子の中にもきっとあっただろう不安や恐怖、心配、残念な気持ち。
絵本を読んで、ここにも同じような気持ちの人がいるんだということに気づいたかもしれません。
怖かったり、不安だったり、心配する気持ちは自分ひとりだけが感じているものではなく、他の子も大人も感じる気持ちなんだと気づくこと。
そして、絵本の中ではそうした状況が優しく安心した物語で包み込まれることが多いです。
なので、同じような気持ちを抱える主人公たちが、絵本の中で安心して笑顔になる姿をみて、間接的に読み手である子どもの心も絵本によって抱えられるのではないかと思いました。
子どもにとって、リアルで強すぎる体験が、絵本の世界の中で少し癒やされていく。
そんなことがあるといいなぁと願います。
もちろん、絵本を見て怖がったりする場合は、すぐに絵本は閉じてあげてください。
まだ早すぎるのかもしれません。
逆に、関心をもって絵本を読んでいる様子だったら、今その子に絵本の力が届くときなのかもしれません。
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