息子と読んだ絵本
ゴールデンウィークに子どもと読もうと思って借りた絵本が何冊かありました。
その中の1冊を今日は紹介したいと思います。
子育てをしていると、なかなか言葉で伝えることが難しい物事があるなぁと思います。
そのうちの一つが今日紹介する絵本にも出てくるルール。
ルールは守らないといけない。
でも、時にはルールよりも大事なこともある?
そんな気持ちとルールの加減を教えてくれる絵本です。
としょかんライオン
ある日、図書館に一匹の大きなライオンがやってきました。
図書館の係の男性はびっくりして、館長のところへライオンが入ってきたと伝えに走ります。
館長は「図書館の中を走ってはいけません」と注意した後で、「そのライオンは何か図書館のルールを破りましたか?」と聞き返します。
ライオンであろうが誰であろうが、図書館のルールをちゃんと守っていたら誰でも図書館は利用してもよい。
けれど、ルールを破って騒いだり、走ったりしたら出ていってもらいますと。
それから、ライオンは毎日のように図書館へ通い、いつか館長の手伝いをする図書館の名物ライオンになりました。
ところが、ある日図書館長の手伝いをしているときに、館長が階段から落ちて骨を追ってしまいます。
誰かに伝えないと、と思ったライオンは図書館のルールを破ってこれまでで一番大きな声で吠えました。
「ライオンが吠えました!」と駆け寄る係の人に、館長は「ときにルールよりも大切なことがあるんです。彼は私を助けてくれた」と返事をします。
ルールを破ったと思ったライオンは、係の人が駆けつけたのを見届けてから図書館を出ていくと、翌日からは図書館へ来なくなりました。
ライオンが来なくなって元気がなくなる館長さん。
さて、もうライオンは姿を見せてくれないのでしょうか?
ルールを破ってでもなにかをしないといけないときがある。
友達を助けたり、大切なものを守ったり。
臨機応変になんて言っても子どもにはわかりませんが、この絵本を読んだらなにか大事なものが伝わるような気がしました。
そして、逆にルールが守れるならライオンでも使えちゃう図書館。
見た目や属性でなく、その場所で皆と過ごせるかどうかで判断する館長さんはある意味とてもカッコいい人だなと思います。
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