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出産のお祝いに絵本を贈る
子どもが生まれた時、いろいろなお祝いをいただきました。
その中に、絵本をプレゼントしてくださった方がおられました。
絵本とその中に出てくるライオンのぬいぐるみをセットにして。
赤ちゃんと一緒にお布団で寝ていた私は、この絵本を読んでなぜか思わず涙が出てしまいました。
その絵本は、生まれてきた息子へ、そして母親になった私へのプレゼントだったんだと思います。
絵本は、赤ちゃんや子どもだけのものではありません。
絵本を読んであげるお母さんは、絵本にメッセージを託して子どもに語りかけていることってありませんか。
こんな子になってほしい、こんな世界があるんだよ・・・
生まれてきた赤ちゃんに向けたお父さんやお母さんのまだ言葉にならない気持ちを、そっと後押しして言葉にしてくれる絵本たち。
絵本に込めた作者の気持ちに触れて、お父さんやお母さんも勇気付けられたり、安心したりするのかもしれません。
出産祝いに贈る絵本は、赤ちゃんとお母さんへのへのプレゼントになるのです。
『ラチとらいおん』
作:マレーク・ベロニカ、とくながやすもと 福音館書店
- 作者: マレーク・ベロニカ,とくながやすもと
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1965/07/14
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 17回
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ラチは、世界中で一番弱虫の男の子です。
ラチは、強そうなライオンの絵が大好きでした。
ある日、ラチのところに一匹の小さなオレンジ色のライオンがやってきます。
そのライオンは、小さいけれどなんでもでき、ラチを強くしてあげようと言います。
それから、ラチはそのライオンと一緒にトレーニングをして段々と力と自信をつけていきます。
そんなとき、ラチは友達が困っているのを見て助けてあげるのですが・・・。
ラチは、ライオンが一緒にいてくれることで怖いことにも勇気をもって挑戦できるようになりました。
そして、いつしかそれは自分にもできるんだという自信へと変わっていきます。
子どもの持っている力を発揮するために、その子の力を信じて一緒にいてくれるラチのような存在が本当に大切なんだなぁと思います。
ライオンは次の子どものところへ行くためにラチのところからいなくなったように、親も少しずつ子どもから手を離していきます。
「大丈夫、一緒にいるから。君ならできるよ、きっと」
そんな声が心の中でいつも自分を応援してくれる子どもは、自信のある強い子になれるのでしょう。
私も息子が自分に自信をもって、自分の好きなことをして生きていってほしいと思っています。
息子のところにも、これからいろんなライオンくんがやってきてくれるのではないかと思います。
そんな出会いを信じて、親として息子を見守っていきたいと思った1冊でした。
息子とライオンさん
ライオンさんは、とても肌触りのいい柔らかい感触のぬいぐるみです。
当の息子はというと、
0歳の頃は、ライオンくんのしっぽの先を口に加えて、よだれでネチャネチャにしてました。
1歳の頃は、ライオンくんのしっぽをもってブンブン振り回していました。
3歳の頃は、絵本の中に出てくるライオンと同じだということに気づいて、初めての出会いみたいに照れた顔で、一瞬ぽっとしてました。
けれどすぐに、他のぬいぐるみたちと一緒におままごとやお店やさんごっこのお客さん役をしてくれています。
ありがとう、ライオンさん。
先日、遊んでいる時に転んで泣いてしまった息子さん。
イタイのイタイの飛んでいけ〜〜をすると、息子がお腹の辺りに手を持っていって、
「大丈夫になった。ここに強いものがあるからな」って言いました。
息子の中に、小さなライオンさんがもういてくれるのかもしれないと思った今日この頃です。