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『もけらもけら』
なんとも不思議な音(ことば・うた)の世界。
「もけけ けけけ」「でけ」「ぺたら」・・・
ニョキニョキと生えている何かが、不思議なことばを話しているような。
大人の感覚では何だこれは?と思うかもしれません。
けれど、この音たち、絵本の中の絵と組み合わさって、何かことばのようにも聞こえます。
子どもたちが、いわゆる言葉を話すまでの間って、こういうことばになる前の自分の感覚や感触と繋がりあった音の世界にいるのではないかと思うのです。
動きとリズムから音楽やことばが生まれる。
そんな世界がこの絵本から伝わってくる気がします。
だから、子どもたちはこの絵本の世界に吸い込まれていくなかぁと思います。
子どもは言葉の発明家
言葉を覚え始めて、自分で一生懸命覚えたての言葉を使ってお話している子どもたちってとても可愛らしいなぁと思います。
うちの息子、時々面白い言葉を発明しています。
その一つが擬音語。
先日、トイレでうんちを頑張っていた息子さん。
「う〜〜ん」
「モロ〜ン」
<?>
「うんちモロ〜ンって出た」
<笑>
モロンという音が何とも可愛くて笑ってしまいました。
こういう時によく使われる擬音語の「ポトン」とか「ボトン」って、何かが落ちたときの音ですよね。
でも、うんちを頑張ってる子どもにとって、「ポトン」だとうんちが便器の中に落ちただけの音になってしまうから、ちょっと違うのかもしれない。
何ていうか、「モロン」は、息子の中でうんちを頑張って自分で出したときの体感と落ちていく感じとかがうまくミックスされた擬音語なんじゃないかと思います。
温度や感触まで伝わってくるような擬音語。
ちなみに、もう少し頑張って出た時は「ブロン」って言ってました。
それにしても、ぴったり感のある言葉をよく子どもは思いつくものだと関心しました。
多分、『もけらもけら』のような感覚的、感触的、音楽的な世界を子どもの心は生きているのだと思います。
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