久しぶりに心に響く絵本と音楽に出会いました
先日、ある機会があって民族音楽の演奏を聴くことがありました。
演奏されていたのは、ロビン・ロイドさんという関西弁がペラペラのアメリカ人の方。
イラストと全く同じ優しいお顔の方でした。
たくさんの種類の民族楽器をしながら、世界の国の文化や音楽について話してくださいました。
心に残っているのは、音楽はもともと楽譜があって決まったように演奏するというものではないということ。
ピアノのように大きくて重く音階のある楽器や紙に印刷した楽譜がある国は世界からみたら一部の先進国だけ。
世界中にある楽器は、自分たちで作り、どこにでも持ち運ぶことができ、自分たちで直せる。
作った材料や人によって音色も違う、同じ楽器でも調律も音階も同じではなく、その国の音、その地域の音階、その家の音があって、それぞれ同じものは2つとない。
演奏も、その場で自分の体や心が今ここの感覚や周囲の環境やに合わせて音・リズムを奏でる。
楽譜が読める、上手にひけるとかは関係なく、子どもでも大人でもその人の中にある音やリズムが音楽なんだということを話してくださいました。
50カ国の国を旅して作った絵本
その民族楽器の演奏家でもあるロビンさんがつくられた絵本があります。
絵本を手にとって読んだとき、じんわりと心に響くものがありました。
本当の豊かさってなんだろう?
私たちへの問いのような絵と言葉たち。
1年に1度お祭りの日にだけアイスクリームを食べられる女の子。
瓦礫の山の中で目を輝かせながら遊ぶ子どもたち。
子どもの頃あれだけ悲しんだのに、気づけばいつしか自分も土に地雷を埋める作業をしている男の子。
たくさんの世界の子どもたちが出てくるこの絵本を読んでいると、今自分が知っていると思っている世界だけが「世界」ではないのだということに気づかされます。
世界の子どもと音楽を通してコミュニケートするロビンさんのやさしい眼差しにふれることができる素敵な絵本です。
▼Amazonで購入できます。

- 作者: ロビン・ロイド中川学,コンテンツ・ファクトリー,中川学,やまがたゆうこ
- 出版社/メーカー: コンテンツ・ファクトリー
- 発売日: 2010/10/17
- メディア: 単行本
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