いつからはじまったのか?
今日は、大切な人のことを少しだけ。
いつから始まったのか、出会いがいつだったのかさえ覚えていません。
子どもをママチャリに乗せて、保育園から家までの帰り道。
ときどきバス停の前で一人の女性に出会うようになりました。
子どもが手をふったからか、相手が息子に手をふってくれたからか、いつからか息子とその女性はバス停の前で出会うと「バイバ〜イ」と手をふりあうようになりました。
息子から今日保育園であった出来事を自転車の上から少し離れたバス停に立つ女性に大きな声で一言二言おしゃべりすることもあります。
その方は、いつもにこにこと手をふってくださいます。
息子の機嫌が悪い日は、私が代わりに「今日はご機嫌斜めで」というと「そんな日もありますよね」とニコッとして頭を下げてくださいます。
ただそれだけのこと。
それがなんだかうれしいのです。
ただそれだけのこと
その方は、身体に障害をもたれています。
ある時、その方から「いつもありがとうございます。本当にうれしくて。私、こんな身体だから、息子さんに何か聞かれたらお母さんが困られるかなと思って、どうしようかと思うこともあったけど、会うと手をふってくれるのがうれしくて」と。
私は、逆にドキッとしました。
息子に何か聞かれて困るだろうとこちらを気遣ってくださっていたことに。
息子の保育園には、多国籍のお友達がたくさんいます。
容姿も言葉も違う子どもたちと息子は毎日遊んでいます。
その違いを息子はただ自分と違う外見で、自分と違う言葉も話せる同じクラスのお友達と思っています。
ただそれだけのこと。
きっと息子もその方と自分の体の違いに気づいていると思うのですが、息子からそのことを聞かれたことはありません。
違いがある、ただそれだけのことと思っているのかもしれません。
息子に聞かれたら、私にわかる範囲できちんと息子に話をしようと思っています。
ときどきバス停で出会う人。
なんだかイライラしている日も、うれしいことがあった日も。
その女性に手を降って、にこにこ話をしている息子の様子をみていると私の気持ちが和みます。
名前も知らない方なんだけれど、今の世の中捨てたもんじゃないというか、そういう小さな出会いがあって、その小さな出来事が日々の私の暮らしをちょこっと癒やして支えてくれているのです。
ただそれだけのことでした。
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